こんにちは、毛髪診断士の水野です。
今回は、以前美容師さん向けの講師をした時の内容の一部をお届けします!
それは『髪によってなかなかダメージ補修ができなきことがあるのはなぜか?』というもの。
それにはまず、CMCを補修すること
ダメージ補修するには、まずCMCを補修しなければなりません。CMCとはタンパク質と脂質成分からなる組織で、血管のように髪の中に張り巡らされています。
そしてCMCはヘアケアにおいてかなり重要!
なぜなら水分や油分、カラーパーマの薬剤、トリートメントなどは全てこのCMCを通って髪の中に浸透していくからです。
CMCとは外から中への通り路のようなものです。
CMCはキューティクルの隙間にある
この図は、僕が書いた髪の毛の断面図です。
表面の黒い皮みたいなのがキューティクル。
髪の毛を守っています。
うろこ状になっていて、うろこの重なり部分に隙間がありトリートメントやカラー、水分はこの隙間を通ります。
要するに『ここの隙間にCMCという通り路がある』ということですね!
こちらはキューティクルと中身のコルテックスの間の拡大図。
前述したように、拡大図のようにキューティクル同士の隙間にCMCがあり、トリートメントはここを通る。
ということは、カラーなどでCMCがダメージするとトリートメントが入りにくい。
ということは、トリートメント効果をしっかり得るには、まずCMCを補修しなければいけない。
ということです。
CMCは髪の中にもあり、接着剤の役割も持っている
そしてCMCは、キューティクル同士や髪の中の細胞同士をくっつける、『接着剤のような役割』も持っています。
CMCが補修されることで、髪の中に入れたトリートメントが接着剤効果で髪の中に保持されやすいのです。
CMCがなくなるとどうなる?
CMCがなくなってしまうと、髪の中身がバラバラ、カラーやパーマは薬剤のコントロールが難しくなり余分に傷む、綺麗に染まらない、パーマがかからないなどにつながります。
そしてキューティクルも剥がれて枝毛切れ毛になってしまうのです。
では、その対処法は?
これを避けるには、CMCをカラーやパーマをする度にしっかりとケアをする、ということです。
CMCを補修することで、髪の栄養のが入りやすくなり、栄養も髪の中で接着。
効果が得られやすくなり健康な髪へと導いてくれるのです!
トリートメント毎にCMC補修ができるのかどうかは違うので、CMC補修ができるトリートメントを選ぶことがポイントです。
水野靖己 日本毛髪科学協会認定講師 毛髪診断士
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